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情報処理技術者試験 「システム監査基準」関連の過去問題集&解説

2004年頃から、情報処理技術者試験の午前問題において、システム監査基準に関連する出題が見られるようになっています。ここでは、システム監査基準関連の過去問を集め、出題傾向と対策をお伝えします。

このページの情報を参考にして頂き、システム監査基準関連の問題は自信を持って解答できる“得点源”にして頂ければと思います。最後に、他にも出題箇所をご存じの方は メール にてご連絡頂けると幸いです。

公開日:2007/08/18  更新日:2008/11/24




 過去問 1


問題

“システム監査基準”の報告基準で定めている事項はどれか。

ア  改善勧告のフォローアップ
イ  監査報告書の管理体制
ウ  監査報告書の提出期限
エ  監査報告書の保存期間


解答  「ア」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

「システム監査基準」の内容を問う難易度の高い問題です。

問題文の中では、「“システム監査基準”の報告基準」という箇所がポイントになります。経済産業省が公開している下記参考ページの資料では、「X.報告基準」がこれに該当しています。

「システム監査基準」の「X.報告基準」を参照すると、「5.監査報告に基づく改善指導(フォローアップ)」−「システム監査人は、監査の結果に基づいて所要の措置が講じられるよう、適切な指導性を発揮しなければならない。」という内容が求められていることが分かります。


出題履歴

2004年春期 システム監査技術者 問40


参考ページ

 経済産業省 - システム監査基準  (*PDF)


 過去問 2


問題

国際標準化の動向に関する記述のうち、適切なものはどれか。

ア  “情報技術−情報セキュリティマネジメントの実践のための規範”を規定している ISO/IEC 17799 は、JIS X 5080 の基になっている。
イ  “品質及び/又は環境マネジメントシステム監査のための指針”を規定している ISO 19011 は、システム監査基準 の基になっている。
ウ  “品質システム−設計・開発・製造における品質保証モデル”を規定している ISO 9001 は、共通フレーム 98(SLCP-JCF98) の基になっている。
エ  “プロジェクトマネジメントにおける品質の指針”を規定している ISO 10006 は、PMBOK の基になっている。


解答  「ア」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

4つの国際標準化・国際規格に関する説明の中から正しいものを選択させる難易度の高い問題です。

「イ」の「システム監査基準」は頻出キーワードですので、内容をしっかりと把握するようにして下さい。
下記の参考ページのPDF資料では、「システム監査基準は、システム監査業務の品質を確保し、有効かつ効率的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。」(一部抜粋) と説明されています。

「ウ」の「ISO 9001」に関しては、品質保証や品質マネジメントシステムに関する規格群である「ISO 9000シリーズ」と「JIS Q 9000シリーズ」が対応関係にあることを覚えておきましょう。

「エ」の「ISO 10006」に関しては、「PMBOK」が先に発行されており、「PMBOK」を簡潔にまとめた「ISO 10006」が後に発行されたという歴史的な経緯を覚えておいた方が良いと思います。


出題履歴

2006年春期 システム監査技術者 問24
2006年春期 テクニカルエンジニア(システム管理) 問54
2006年春期 テクニカルエンジニア(データベース) 問54
2006年春期 ソフトウェア開発技術者 問79


参考ページ

 Wikipedia - 国際標準化機構
 @IT 情報セキュリティマネジメントシステム基礎講座 - ISMSの基盤となるISO/IEC 17799とJIS X5080
 経済産業省 - システム監査基準  (*PDF)
 日本規格協会 - ISO 9000 ファミリー開発状況  (*PDF)
 @IT 情報マネジメント用語事典 - ISO 9000
 @IT 情報マネジメント用語事典 - 共通フレーム (SLCP-JCF)
 @IT 情報マネジメント用語事典 - PMBOK (ピンボック)
 Microsoft - ISO10006 品質管理−プロジェクト管理における品質の指針





 過去問 3


問題

経済産業省の“システム管理基準”に該当する記述はどれか。

ア  ITIL という ITサービスの品質向上のためのガイドラインを基に作成した、ITサービスマネジメントに関するフレームワークである。
イ  一般基準、実施基準及び報告基準から構成されており、一般基準ではシステム監査人の独立性や職業倫理について規定されている。
ウ  システム監査業務の品質を確保し、有効かつ効率的に監査を実施することを目的とした監査人の行為規範である。
エ  情報システム戦略に基づき、効果的な情報システム投資のための、また、リスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための実践規範である。


解答  「エ」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

「経済産業省の“システム管理基準”」という用語の定義を問う問題です。「システム管理基準」については、経済産業省が公開している下記参考ページの資料が参考になります。

この問題は「ITIL」が選択肢の中に登場した出題例で、どれが「経済産業省の“システム管理基準”」の説明に当てはまるのか自信が無かったとしても、ITILを説明している「ア」は消去法で除くことができるはずです。
情報処理技術者試験において、このような文言でITILが説明されていることは押さえておきましょう。

なお、「イ」と「ウ」は「システム監査基準」を表した説明です。「システム監査基準」については、経済産業省が公開している下記参考ページの資料が参考になります。


出題履歴

2008年春期 システム監査技術者 問22
2008年春期 テクニカルエンジニア(システム管理) 問52
2008年春期 テクニカルエンジニア(情報セキュリティ) 問51


参考ページ

 経済産業省 - システム管理基準  (*PDF)
 経済産業省 - システム監査基準  (*PDF)
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 過去問 4


問題

“システム監査基準”の報告基準で定めている事項はどれか。

ア  監査報告書の管理体制
イ  監査報告書の提出期限
ウ  監査報告書の保存期間
エ  監査報告に基づく改善指導


解答  「エ」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

「システム監査基準」の内容を問う難易度の高い問題です。

問題文の中では、「“システム監査基準”の報告基準」という箇所がポイントになります。経済産業省が公開している下記参考ページの資料では、「X.報告基準」がこれに該当しています。

「システム監査基準」の「X.報告基準」を参照すると、「5.監査報告に基づく改善指導(フォローアップ)」−「システム監査人は、監査の結果に基づいて所要の措置が講じられるよう、適切な指導性を発揮しなければならない。」という内容が求められていることが分かります。


出題履歴

2006年春期 システム監査技術者 問42


参考ページ

 経済産業省 - システム監査基準  (*PDF)





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