ITIL関連の書籍の中には10,000円以上する高価なものが何冊もありますが、ITILを極めようと考えている方以外、これらの高価で分厚い書籍の購入は不要です。

ITIL V3ファンデーション試験の合格を目的として学習を進める際には、ITILに関する基礎知識の解説とITILファンデーション試験の対策・練習問題がまとめられた数千円の試験対策本が2冊あれば十分だと思います。私のお勧めはずばり「IT Service Management教科書 ITILファンデーション」と「要点解説 ITILがわかる！」です。
 

IT Service Management教科書 ITILファンデーション シラバス2011

ITILファンデーション試験の試験対策本としてお勧めの一冊。重要な用語の解説と関連する練習問題がセットになった構成で、実戦的な試験対策が可能です。
約500ページのボリュームがあり、ITILファンデーション試験の出題範囲全体をカバーしています。巻末にITILファンデーション試験の模擬試験問題が合計80問掲載されています。

本書は「黄色本」と呼ばれるITILファンデーション試験対策用の定番書籍です。ITIL V2用、ITIL V3用、シラバス2011用の書籍がそれぞれ出版されているので、購入時は対象バージョンにご注意下さい。ITILファンデーション V3試験は2013年10月に終了しており、最新版は「シラバス2011」です。

（￥3,456、504ページ、出版社：翔泳社、発売日：2013/12/17）
 

要点解説 ITILがわかる！

一から「ITIL」の勉強を始める時の参考書籍としてお勧めの一冊。ITILの各プロセスの役割が非常に分かりやすく解説されています。

例えば、盲腸炎の対応を例に挙げて「インシデント管理」や「問題管理」のプロセスを説明する等、ITILに初めてふれる読者にも理解しやすいように構成が工夫されており、読み進めるうちにITILの重要なキーワードが自然に頭に入ってきます。巻末にITILファンデーション試験の模擬試験問題が合計40問掲載されています。

（￥1,974、224ページ、出版社：技術評論社、発売日：2006/10/06）
 

ITIL V3ファンデーション・ハンドブック

ITILの本家であるOGC（英国商務局）が唯一公認するITILファンデーション試験向け学習参考書です。ITIL V3ファンデーションの2009年版公式シラバス（version 4.2）に準拠しています。

ITILファンデーションレベルで理解すべき用語やプロセスが詳細に説明されており、ITILの世界にもう一歩踏み込みたい時に上記の2冊に加えて手元に置いておくと役に立つ1冊です。itSMF Japanのサイトで日本語版を購入可能です。

（￥2,750＋税、170ページ、出版社：TSO、発売日：不明）

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