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ITILファンデーション 模擬試験問題集&解説 p4 (サービスサポート領域3)

ITILファンデーション試験の模擬試験問題と解説を用意しました。受験を考えられている方は、試験の内容や難易度を把握するために、受験を控えられている方は、ご自身の苦手分野の把握や試験の練習問題として、それぞれ活用して頂ければと思います。

模擬試験問題の難易度は、本番の試験に合わせて作成しています。ITILファウンデーション試験の合格ライン(合格点)は、「正答率 65%以上」ですので、1ページに掲載した模擬試験問題 4問の中で3問以上を正解できれば合格圏内と言えます。

公開日:2008/01/21  更新日:2008/11/16

 模擬試験問題 第13問


問題

ITILにおける「サービスデスク」の分類として適切でないものは、以下のうちどれか。

A  外部サービスデスク
B  中央サービスデスク
C  バーチャル・サービスデスク
D  ローカル・サービスデスク


解答  「A」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

ITILにおける「サービスデスク」の分類を問う問題です。「サービスデスク」は、その配置形態やサービス提供規模、果たすべき役割等から、次の3種類に分類されています。

「ローカル・サービスデスク」は、ユーザ拠点に設置した「サービスデスク」が各拠点のユーザに対してサービスを提供する形態です。拠点の特性に応じた手厚いサポートがオンサイトで可能になる反面、分散配置であるため一般的に運用コスト面では不利と言われます。

「中央サービスデスク」は、1カ所に集約した「サービスデスク」が複数のユーザ拠点に対してサービスを提供する形態です。リソースの集約によって、獲得した対応ノウハウの一元管理、サービス品質の安定化、運用コストの削減が可能となります。

「バーチャル・サービスデスク」は、世界各地に設置した「サービスデスク」が連携することで、あたかも統合された1つの「サービスデスク」のように機能する形態です。各地の時差を利用することで、24時間のサービス提供が容易になるメリットもあります。





 模擬試験問題 第14問


問題

「既知のエラー」の説明として適切なものはどれか。

A  変更諮問委員会で発見された変更手順の誤り箇所
B  ユーザにとって分かりやすいエラーメッセージ
C  根本的な原因が判明している問題
D  サービスデスクへの間違い電話


解答  「C」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

問題管理プロセスにおける「既知のエラー」の定義を問う問題です。

ITILの問題管理プロセスにおける分類では、根本的な発生原因が明確となり、暫定的な対処策としての「ワークアラウンド」 もしくは 恒久的な代替策が確立された問題は、「既知のエラー」として識別されます。

「既知のエラー」に対しては、変更要求による問題箇所の構成変更等により、問題の完全解消に向けた対応を行います。





 模擬試験問題 第15問


問題

「確定版ソフトウェアの保管庫(DSL)」の管理に責任を持つITILプロセスは以下のうちどれか。

A  インシデント管理
B  構成管理
C  変更管理
D  リリース管理


解答  「D」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

ITILで定義される「確定版ソフトウェアの保管庫(DSL)」とは、実環境へリリースされた全てのソフトウェアのマスターコピーが安全な状態で格納される保管場所です。具体的には、バージョン管理システムによって管理されたハードディスク・テープメディア等が、DSLの機能を提供しているでしょう。

テストによる品質チェックを受けたソフトウェアは、DSLへ受け入れられます。その後、リリース計画の承認を受けて、実環境へのリリース作業が実行されます。

DSLに格納されたソフトウェアは、「CMDB」(構成管理データベース)の管理情報とリンクすることが求められますが、DSLの管理に責任を持つのは「リリース管理」のプロセスになります。





 模擬試験問題 第16問


問題

前回のリリースから変更・追加された構成アイテムのみをリリースするリリース・タイプは以下のうちどれか。

A  アドホック・リリース
B  デルタ・リリース
C  パッケージ・リリース
D  スクラッチ・リリース


解答  「B」  ← 解答を確認する際はこちらを範囲選択して下さい。


説明

「リリース管理」プロセスにおける各リリース・タイプの定義を問う問題です。
各リリース・タイプに関する説明は、次の解説ページが参考になります。

 ITmedia - リリース管理の役割 - ITプロセスを円滑に回すために (3/3)

前回のリリースから変更・追加された構成アイテム(CIs)のみをリリースするリリース・タイプは、「デルタ・リリース」と呼ばれます。試験対策としては、「差分リリース = デルタ・リリース」と覚えておきましょう。


 ITILファンデーション 模擬試験問題集&解説 p5 (サービスデリバリ領域2) <第17問 - 第20問>

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